COLLABORATIONコラボレーション

アルティス初のコラボレーション浴槽「KONOHA」

高野槙をまとう

水に強くて朽ちにくいことから、高貴な人々に愛された高野槙は、その名の通り高野山周辺に多くあることに由来し、白く美しい肌と爽やかなハーブのような香りや、お湯が柔らかく感じられるなど、浴槽に最適な木材と言われています。
アルティスは、中川木工芸 比良工房とコラボレーションを行い、伝統工芸である京指物の技法を元に革新的デザインが融合した「KONOHA」で、自然な木の美しさや温かみによる至高のくつろぎをご提案します。

中川 周士氏

中川 周士氏 プロフィール

1968年
京都市生まれ。
1992年
京都精華大学美術学部立体造形卒業。卒業と同時に中川木工芸にて父・清司(重要無形文化財保持者)に師事。
2003年
滋賀県大津市に中川木工芸 比良工房を開く。
2010年
制作した斬新なデザインの桶が、世界的に有名なシャンパンメーカーに認められ、注目を集める。
2015年
神代杉KI-OKEスツールが英国ロンドンV&A美術館のパーマネントコレクションとなる。
2016年
神代杉KI-OKEスツールがパリ装飾美術館のパーマネントコレクションとなる。
2017年
国際的な賞である第一回ロエベクラフトプライズにてファイナリストとなる。
2022年
日本和文化振興プロジェクトで木桶「YORISIRO」「WAVE」が「第一回日本和文化グランプリ」受賞。
中川 周士氏制作中の様子

KONOHAは、金属の釘を一切使用せず、木材を組み合わせることによって造形する「京指物」という伝統技術を用いて作られます。
日本が誇る伝統工芸のひとつである「京指物」の歴史は古く、起源は平安時代に遡ると言われており、神殿や社、数寄屋建築などにもこの工法が用いられています。
樹齢数百年の高野槙を長期間寝かせてから割り、側板に銑(せん)という弓状の刀で丸みをつけ、組み上げてから鉋(かんな)を使って形を整えます。
一本一本を丁寧に削り、気が遠くなるような精緻な作業を経て組み上げ、大きさがバラバラの木片が箍(たが)によってひとつにまとまった時、優美な曲線を持った美しい浴槽が完成します。

KONOHA全体像

木桶の革新「Konoha」

中川周士氏は、日本を代表する名工・中川清司氏(重要無形文化財保持者)より、伝統の木桶づくりの技術を継承しながら、デザインやアートの要素と木桶の製造方法を融合した作品を多く生み出しました。その革新的な取り組みは海外でも高く評価されています。
2010年には木の葉形の桶をつくり上げ、世界的に有名なシャンパンメーカーにシャンパンクーラーとして認められました。
この「Konoha」を新たに浴槽としてリデザインしたものが、アルティス初のコラボレーション浴槽「KONOHA」です。

Artis×ART MORIYA 「ARW1780」

藍につつまれる、新たなくつろぎの時間。

日本伝統の藍と現代左官を、世界で初めて融合させた藍左師として独自の技法でアート制作を行っているART MORIYAの守谷 玲太氏。常識にとらわれない守谷氏の作風は多くのファンを持ち、著名人の個人邸宅や有名ブランドの店舗デザインにも起用されています。
遠い記憶へと繋がる、奥深い藍色。
鑑賞者の美しい思い出を呼び覚ます、青の表現者。
そんな守谷氏の世界観をアルティスの浴槽とともにお楽しみください。

守谷 玲太氏

守谷 玲太氏 プロフィール

ヨーロッパの左官材メーカーに選出された⽇本代表の左官職⼈。
イタリアの鏝(コテ)塗り意匠材「オルトレマテリア」に関してもライセンスとスキルを保有。 伝統ある日本の藍を使⽤した左官技術を開発し、芸術性を兼ね備えた独⾃のスタイルを確⽴。天然藍を使⽤したインテリアやプロダクトデザインを⼿がける藍左師として活躍している。
2021年には、日本の社会課題解決のために自ら立ち上がり、「コモンズ社会起業家フォーラム」にて社会起業家日本のリーダー11名に選出される。
日本が誇る「青」を継承していくため、藍の生産農業から衣食住芸への新たな消費のカタチを生み出し、教育現場での指導、行政タイアップ、地方創生プロジェクト参画、企業やブランドの本質的なコンサルを行っている。

守谷 玲太氏制作中の様子

藍と、生きる。

ジャパンブルーとして注目を集める美しい日本の色「藍」。
海や空、遠く眺める山や島、濃淡が織り成す美しい藍色の原風景は、心の奥底にある記憶の色」として人々から愛されています。
また、藍は染料の原材料としてよく認知されていますが、元々は多くの機能を持つ薬草としても世界各地で重宝されていました。日本でも、染の原料だけでなく、肌に塗ったり、煎じて飲んだり、食べたりしていたことが伝わっています。
このように、藍は古来より様々なかたちで人々の生活に寄り添ってきました。紀元前から受け継がれてきた「藍」と「左官」の新たな融合により、インテリア、家具、アートなど、より人々の生活を彩ることができます。

Artis×ART MORIYA アルティスの純白のスタンディング浴槽「ARW1780」

Artis×ART MORIYA

アルティスの純白のスタンディング浴槽「ARW1780」は、守谷氏によってエプロン(側面)部分にコテやハケ、スプレー、ローラー等様々な道具を駆使し、藍の色を何層にも塗り重ねて深みのある美しい藍色の浴槽へと生まれ変わりました。
藍と混ぜて使用するイタリアのコテ塗り意匠仕上げ材「OLTREMATERIAⓇ(オルトレマテリア)」は、セメントを一切使用せず、製造時の二酸化炭素排出量の少ないアクリル樹脂を主材に使用。薄塗りでありながら、耐水性・耐久性に優れており、水まわりだけでなく屋外でも使用可能です。
また、藍だけでなくご要望に合わせたオリジナルカラーでの制作も対応しています。
世界にひとつだけの特別な浴槽をご提案いたします。

▼オリジナルカラーで制作した作品のご紹介▼

Artis/ARW1780 オリジナルカラー 紹介動画